所詮、所詮、わたしなんか。所詮、その程度。ずうっと、ぐるぐるまわっている。自分に価値があると自惚れていたわけではないはずなのに、所詮、わたしにはなんの価値もなかったんだと思うとやるせなさで身動きが取れなくなる。自分のすべてをかけたものを今…

わたしはどこへだってゆける

あの日、これからの人生を余生のように生きると決めた。一度投げ出した命を大切におもうなんて、わたしには無理だった。おおきなしあわせも無ければかなしみもない暮らしを。日々を淡々とこなすことだけを考えていた。そんなのつまらないよとある人は言った…

休日

すぐ、ゴミのような生活をしてしまうな。パジャマのまま着替えてもいないし、なんなら昨夜はお風呂も入っていない、朝から誰にも会わず声も発さず。ああ、部屋の片付けしようと思ったのだけど。数枚届いていた年賀状の返事も出したかった。外には出たいけど…

心配ないですよ

刺されるように頭が痛むたび悲しくなる。なぜ、いろんな感情が最終的にかなしみへ行き着くのか。自信なんか最初から持っていないけど、自分にはほんとうがっかりだ。自分の嫌いなところは100個言えるけど、好きなところはひとつも出てきやしない。そうだった…

外は雨

同級生が死んだ。交通事故だった。メディアで散々食いものにされたあげく、街が彼のことを忘れかけたころ、彼は行ってしまった。彼はこんこんと、2週間眠り続けた。機械に生かされている彼を前にして「今後一命を取り留めたとしても、状態は良くて寝たきり、…

暑すぎる、毎日、毎日。人間が生活する気温じゃないな、と思う。暑すぎて、息をするのも苦しい。今日はニュースキャスターが「体感温度は41度です」と伝えていた。この世の終わりなのかな。夏はきらい。暑いのも虫が多いのもいや。でも、洗濯物はよく乾くか…

あしたへ

さいきん、作り置きだとか買いだめだとか、していると、これを使い終わるまで生きているだろうか、と思う。 いつ終わるか分からないから、遺書を書いた。書いている途中、ふと、書き終わったら死のう、と思った。そんなに深刻な感じはしなかった。ちょっとラ…

カメラはうそをつかない

『さみしい。この一秒一秒が過去になっていくのが、さみしい。』 どうして写真を撮っているの、と尋ねられた。すこし悩んで、記憶力がないから、とわたしは答えた。 わたしは昔から、起こった出来事を記憶しておく力が弱い。これ以上悲しいことなんてないと…

ホープ

街でよく会う外国のひと、最初は知らん顔、だんだん手を挙げて挨拶をするようになって、最近はHow are you?と聞かれるようになった。I'm fineしか返事を知らないのでいつもわたしはげんき。そうしてそのまままたすれ違って別れる。それだけ。 だけど昨日、ひ…

愛しかないけど

両親の喫茶店はバイトを雇わずふたりで切り盛りしているので、片方が倒れると途端に店がまわらなくなる。両親ともに時間差で風邪に倒れたので、ここ数日は自分のバイト以外の時間、大体私も店に立っている。 うちのお店のお客さんは、ほとんどが年配の方だ。…

心の中の色紙

あの素晴らしい時間を、言葉にすると安っぽくなってしまうと思うのだけど、忘れたくないから残します。 誰もが、"旧andymori"を意識していたと思うし、それは仕方のないことだと思う。だけどそこにいたのは、(当たり前なんだろうけど)"旧andymori"じゃなか…

おはよう

何か、しなければ。と思い立って、平日の一日休みに電車で小さな旅に出ることにした。鈍行で、片道1000円。それだけで一時間電車に揺られることが出来るらしい。遠出の気分を味わうにはそれで十分だった。 電車は、ちょっぴりセンチメンタル。 知らない街を…

ねむり

高校生のときに買って、読んだつもりになっていたよしもとばななの「白河夜船」を読んだ。眠りの三部作。5、6年も読まれず本棚にずっと居たんだな よしもとばなな自身も、底辺にいたことがあるんだろうな、と思った。あるサイトでは「おちるところまでおちた…

君に春を思う

お花の話 お友達にお花を当てはめるひとり遊びをよくする。あおちゃんはデルフィニウム、きえるちゃんはガーベラ、雛子ちゃんはアネモネ、ひよりちゃんはカモミール、という感じに。わたしはホトケノザ、って感じかな。 でもお花は好きだけど、あんまり詳し…

本当のことは言わないで

一年前の今ごろのことを嫌でも考えてしまって心がざわざわする。仕事を辞めたのは去年の三月十五日。 二月のはじめは、仕事を一週間休んだ。半ばになると、薬の飲みすぎで記憶を飛ばした。そのまま事故ったり倒れたり、まぁいろいろ。 今はもうあのときの自…

淡々と

2015年は変化の年だったと思う。いろんなことが終わっていろんなことが始まった。正しい選択をしたと来年気づけることもあると思うし、もちろん間違った選択もしてきていると思う。それでもいい、前を向いていたいな、と思う。 たしか去年、2015年の目標を「…

明日雨でも大丈夫

ずっと見てくれていた人が、好きだと言ってくれていた人が、居なくなることはよくある。一方的に愛を注ぎ続けるのはつかれちゃうし、それなのにずっと愛していてくれなんて傲慢だし。いやでも、わたしも愛を持っているんだけどね。愛以外なにもあげられない…

トランクの中には四つ葉のクローバー

あんまりしんどいと、ああもう血でも吐けばいいのかな、と思う。ねぇちょっと、そこのおにーさん、わたしのこと殴ってくれないかな。あ、でも一発で仕留めてね、痛いの怖いから。一発で気を失わせてくれ。 車が突っ込んできてわたしを殺してくれたり、隕石で…

夜は待っている

中学一年生のわたしはいじめられていました。学校の下駄箱まで行ったけどアキちゃんが怖くて家まで引き返したらお母さんに怒られた。仕方なく学校へ行ったら今度は先生に怒られた。先生には何度も助けを求めていたのに、結局アキちゃんが転校するまでわたし…

男の子だったら

わたしがもし男の子に生まれていたら、ぜったいに野球をしたいです。甲子園に出るために死ぬほど努力したい。ポジションはどこでもいいです。ベンチでもいい。うそです、ほんとはピッチャーがいいです。一番目立って一番活躍したい。現世では目立つことなく…

愛してるなんて言い訳みたいだね

わたしは本質がメンヘラだとかポエマーだとか言われるものなのか、本当はもっと暗くてジメジメしてる。いつもそう、というわけじゃないし、明るく取り繕って見せたいとも思ってるけど。 でも、取り繕うことができないくらい疲弊しているとき、そんなわたしの…

ゆめのような

「珈琲」 数年前、父が何十年も勤めた会社が倒産した。いきなり職を失った父は何を思ったか店をひらいた。喫茶店。 それまで珈琲はそこまで好きじゃなかった。飲んだとしても牛乳も砂糖もたっぷり入った、ほとんど珈琲の味のしないカフェオレだけだったし、…

空がこんなに青すぎると

今日もよく晴れていた。この前、晴れた空を見るとandymoriの「青い空」を思い出すといったけれど、andymoriは真夏のイメージなのに青い空は夏の青空のイメージじゃない。今みたいな寒くなってきた日の青空こそ「青い空」を聞きたいな、と思う。 ・ 頭のいい…

水平線を低空飛行

「わたし、キャリアウーマンになりたかった。バリバリ働いて自立した女性になりたかったのに、どうしてこうなったかな。」とわたしが言うと、長い付き合いの友達に「お前はキャリアウーマンって感じじゃないよ。もっと自由にのびのび生きるタイプだ。」とい…

女として生きるということ

私はプライドが高い。それはもうめちゃめちゃに高い。だから「女のくせに」とか「女なんだから」とか言われるのをひどく嫌う(そもそもそんなこと言われて嬉しい人なんていないけど)。私はずっと、男に媚び諂う女を馬鹿にしてきた。なに下手に出てんの?と…

長い終わりが始まる

「『終わり出してからが長い』っていいね」「そう?ここはまだ、終わりが始まったばかりなんだよ」「『長い終わりが始まる』って、小説のタイトルにしたいくらいだね」 長い終わりが始まる/山崎ナオコーラ 和を乱す小笠原のことが終始気に食わなかった。私…

嘲笑を食おうか

谷川俊太郎の詩集「二十億光年の孤独」 中でも好きなのが「祈り」「かなしみ」「宿題」「はる」「ネロ」、写真は「宿題」 あえて陳腐な言い方をするけど、死ぬほど愛している人に教えてもらった本だから、死ぬほど大切にする。 ・ 「透明な過去の駅で 遺失物…

雨は毛布のように

眠るなら、図書館がいい。出来るだけ使い込まれてくたびれている図書館のほうが良い。床は踏みつぶされて固くなった絨毯だと、なお良い。 新品の本が並ぶより、図書館や古本屋などの使い古されたもののほうが安心する。高い本棚と本棚の間、狭い通路で眠りた…

東京

下北沢という街は、あおちゃんのふるさと、という感じがする(実際のふるさとはまた違う場所なのだけど)。 サンドイッチを食べる姫 きえるちゃん しいなちゃん あおちゃん 大好きな人達に会うため東京へ来た。この二日で、どれだけ笑ったか分かんないくらい…

後悔も忘れ物も全部いいよ僕が持っていくから

私はホームページ世代だから、ツイッターやインスタグラムなどのSNSよりはやっぱりブログが好きだ。 今の中高生は、ツイッターのアカウントはいくつも持っているのに、ブログのひとつももったことがないなんて。これが時代かな、なんて思った。 ホームページ…