たとえ鬱が夜更けに目覚めて

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私は普段長編小説を好んで読む。短編集は避ける。エッセイには興味を持ってもいなかった。だけど、雛子ちゃんにもらった江國香織のエッセイ「とるにたらないもの」は、今後一生読み続けるだろうな、と思った。雛子ちゃんが好きな言葉には線を引いたこの本。ボロボロになっても読む。普段読む用の小説と一緒に、この本をいつも持ち歩くことにする。

母は24時間テレビを好んで見ているようだけど、私はあまり好きじゃない。偽善だとか感動の押し売りだとか、別にそんなことは全く思わないけど(むしろそんな批判の仕方はないだろ、と思う)、なんだか見ていると辛くなる。生放送のドタバタした感じも不安を煽るようで苦手だ。

そもそもあんまりテレビが好きじゃない。でもテレビをbgmとするのは、なんか良い。

小さい頃、両親の話し声と小さなテレビの音を聞きながらソファで眠るのが好きだった。眠っているあいだにベッドに連れて行ってもらう幸せも良かった。運ばれている最中に目が覚めても寝たふりをよくしていた。ふわふわ運ばれる感覚は幸せそのものだった。