失った夢だけが美しく見えるのは何故

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最近読んだ本の話。

西加奈子の「うつくしい人」を読んだ。西加奈子は大好きなあおちゃんのおすすめ。

他人の目を気にしすぎて常に怯えている主人公、それはまるで私みたいだな、と思った。私のお母さんは主人公の性格がむかつく、と言った。あなたはわたしがどれだけ常に気をつかって、精神をすり減らして生きているか、わかっていないのね。私の半分も否定された気分だよ。

まあ、良いんだけど。

「私は他人の苛立ちに敏感である。それが杞憂だったことは多々あるが、少しでもそれを感じ取ると、萎縮する。ほとんど恐怖で泣きそうになる。苛立たせている自分がとても無能な人間であるように思うし、相手の私に対する評価が下がることの恐怖で、いてもたってもいられなくなる。」

凄く良かった。私の語彙で伝えられるのはこれだけ。凄く良かったよ。

私の一等に愛している本は島本理生の「ナラタージュ」で、読書を始めたのは伊坂幸太郎から、桜庭一樹の書く少女を愛していた時期もある。(もっともっと深くルーツを辿っていくと「こまったさん」シリーズとかになってくるんだけど)

またね。